資格 独学

資格取得を独学で達成するには?

資格を独学で取得する・・・とてもかっこいいことですね。
資格試験専門の予備校や通信教育、インターネットのeラーニング講座に頼るのではなく、自力で試験の合格を勝ち取る。まさに受験生の勉強方法の理想形です。余計な出費もかかりませんしね。なによりも自由な時間のなかで、好きなようにスケジュールを組むことができます。

しかし資格を独学で取得する場合、自由で、規制されていないからこそ、自分自身を律する強さが求められます。自分に勝つ、自分をコントロールする、こういった能力が人一倍要求されるわけですね。

資格の種類にもいろいろあります。
まず士業といわれるものは資格試験の花形であり、多くの人のあこがれの的です。弁護士を筆頭に、行政書士、司法書士、弁理士、税理士、社会保険労務士、一級建築士、不動産鑑定士、土地家屋調査士、中小企業診断士などなど。

難関国家資格を独力で突破するには、早い段階からの周到な準備と、基礎からの積み上げ、毎日の習慣化が不可欠です。短期間で合格できるほど、甘い世界ではありません。女性には看護師や美容師、秘書検定国家試験、薬剤師、保育士、ネイル(ネイリスト)検定などに人気が集まっています。主婦でも、空いた時間を活用して、このような資格を取る人が増えています。

資格を独学で取得するさいには、メリットとデメリットがあります。
いかにメリットを最大限活用して、デメリットを最小限に抑え込むか・・・ここに試験の合格を勝ち取るためのポイントがあります。


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「自分が教師であり生徒」との自覚で

資格を独学で取得するときは、誰も「勉強しなさい」といってくれません。
もちろん家族がいれば激励してくれるかもしれません。しかし、そのような環境にない人の場合は、自分だけが頼りです。

誰もはっぱをかける人が身近にいないと、ともすれば安易な方向に流れがちなのが人間の常です。
「今日はだるいから、いっか・・」とか、「今日はいい天気だから、勉強を休んで遊びにいこう!」という声は、つねに心の中でささやかれます。それ自体が悪いというのではありません。

しかし、その声に頻繁に従ったとしたら?
そうなると長いスパンで見て、ほとんど計画通りに勉強は進んでいかないでしょう。気分転換にたまに遊びに出かけるのは、ストレス解消のためにも大切なことですが、それが頻繁に重なると問題が出てきます。

あなたが遊んでいるあいだにも、ほかのライバルたちは、資格試験の予備校に通学して、1日5時間から8時間、あるいはそれ以上の猛勉強を積んでいるわけです。そんな彼らに、さぼっている人が勝てるわけがありません。これは難関国家資格試験であればあるほど言えることです。地方・国家公務員試験も、予備校や通信教育で一生懸命に励んでいる人たちは多いのです。

そういったライバルがいるなかでの独学です。
自分が、自分自身の教師となり見張り番となる覚悟がなければ、彼らと肩を並べることはできません。試験日から逆算して、自分で学習計画を立て、毎日行うべきノルマを算出する。あとは、それを「生徒」である”あなた自身”が忠実に実行するだけです。

自分に合ったテキストや参考書を選ぼう!

資格を独学で取得しようという人は、「よき参考書」に巡り合うことが、試験の合格を左右するほど重要になります。学校や予備校などでは、実際に「よき先生」「よき講師」に出会えるかが大切なことと同じです。よき参考書は、あなたにとっての「よき家庭教師」です。

それでは、よき参考書は、どのように選んだらいいのでしょうか?
その判別のポイントは以下の2点です。

  • 合格体験記や先輩、知り合いのアドバイスに従う
  • 実際に書店に足を運んで、読んでみる

医療事務であれ、栄養士であれ、ハーブやmos、宅建、ファイナンシャルプランナーの資格であれ、合格体験記の本が出版されていたり、ネットのサイトやブログに書かれていたりするものです。そのような書籍や記事を参考にして、受験参考書や教科書を選定するわけです。先輩を合格に導いた本ですから、あなたもその本で勉強すれば、同じように合格できる可能性が高くなります。

ただし、「合う、合わない」ということは、人それぞれなので万能ではありません。
ですから、とりあえず「お勧めの書籍」をamazonなどで取り寄せて、読んでみましょう。それで、自分にしっくりくれば、続ければいいし、もし合わないなと感じれば、いさぎよくスパっと中止すればいいのです。

そのほか書店に行って、実際に本を手に取って読んでみる方法も有効です。
書かれていることは正しくとも、文章がわかりづらかったら、知識を吸収しにくくなります。やたら専門用語を連発するような書き方をする人もいれば、できるだけ平易な表現で、比喩も交えながら書く人もいます。文字べったりの本もあれば、イラストや図が豊富な書籍もあります。色使いも好みの分かれるところです。

たとえ自分に合わない本を買ってしまっても、それはそのまま取っておきましょう。複数の参考書があったほうが、いろいろな角度から書かれているので、くわしく調べるさいに役立ちます。まさに「参考書」です。そういった試行錯誤のなかで、無理に決めなくても、しぜんと根本の1冊が決まっていくものです。

勉強を習慣づける

資格取得を独学で達成しようというときは、できるだけ毎日学習することがポイントになります。
特別な事情がないかぎり、できるだけ毎日、同じ時間帯に勉強するとよいでしょう。

これには理由があります。毎日同じ時間に同じことをしていると、それが習慣になります。いったん習慣になると、とくに精神力を必要としなくても容易に実行できるようになります。パソコン関連のITパスポートとか基本情報処理技術者試験、応用情報技術者試験(AP)、会計ソフト実務能力試験、エクセル、マイクロソフトといった資格試験は、パソコンが関連しているので、習慣化しやすいと思います。自宅にはパソコンがあるのが普通ですからね。

それでは、どうして同じ時間に同じことをすると、作業が楽になるのでしょうか?
それは脳内に、専用道路ができるからです。もっと専門的に書くと、大脳に専用の神経回路が形成されるからです。いったん記憶されたものに、何度も電気信号が流れると、脳の可塑性の原理により、そのまま放置していても、電気信号の流れる強さが変わらないという現象が起きます。自宅の電話番号も、何度もかけたり復唱したりしたために長期記憶になったわけです。

脳内に太く強固な、専用のシナプスを形成するには、約1か月が目安となります。
1か月以内に、同じ時間帯の勉強をやめてしまえば、習慣化するまでにはなりません。あともう少しで習慣化するというのに、その手前でやめてしまうのはもったいないですよね?1か月間は、たとえつらくても毎日、同じ時間に学習する癖をつけましょう。

1か月を乗り切れば、あとは強い精神力がなくても、しぜんと「勉強しなきゃ!」という気持ちになってきます。ちょっと1日遊んだだけで、なんだかスッキリしないという現象が起こります。ランニングを習慣にしている人が、たった1日休むだけでも、しっくりこなかったり落ち着かない気持ちになるというのは聞いたことがあるでしょう。脳内に太い神経回路ができたにもかかわらず、電気信号が流れてこないため、不安になるわけです。

基本と実践をバランスよく

資格を独学で目指す人にとって気を付けるべきことは、基本と実践の両方を鍛えていくことです。

基本の力をつけるには、しょせんは教科書やテキストを反復学習することにつきます。
どんどん先に進めるよりも、何度も復習したほうが、確固たる基礎力が養成されます。人は繰り返さないと、なかなか短期記憶が長期記憶になってくれないからですね。

介護福祉士といった介護事務であれ、医療事務であれ、そのほか調理師、薬剤師、フードコーディネーター、社会福祉士、精神保健福祉士・・・いろいろな資格試験がそれこそ星の数ほどありますが、その内容は、あまり面白くないものです。早く実務をしたい!待ち遠しい!という気持ちになるばかりです。

もちろん、独立や開業の夢があるからこそ資格試験の勉強を頑張れるわけですが、勉強内容は難しかったり無味乾燥なことが多いので、一回学習しただけでは頭に入ってきません。そのため基本書や入門書を何度も何度も復習することによってのみ、脳内の側頭葉などに長期保管することが可能になります。反復学習については、予習と復習に関する記事をご覧くださいね。

資格を独力で突破するためには、教科書やテキストで基本を身につけるだけでは足りません。
あと足りないものは何だと思いますか?それは実際に、過去問を解いたり試験を受けてみるという経験です。いくら机の前でテキストを理解できても、過去の問題集が解けるとは限りません。

できれば実際の試験と同じ時間帯に、時間制限を設けて、本番と同じような状況で過去問を解いてみましょう。可能なら、模試(模擬試験)を受けるとよいです。模試を受ければ、実際の状況に近い緊張感を味わうことができます。そうすると、本番で物おじしない「度胸」がつくのです。

テキストを反復することは「インプット」、過去問を解いたり模試に挑戦することは「アウトプット」です。
自分の持てる力を100%発揮するためにも、「場馴れする訓練」が大切になってくるのです。



■受験生の勉強方法の説明マニュアル
>> 勉強の説明書〜【合格保証付】2時間で正しい勉強法を身につける

後書き

資格取得をしておけば、仕事に役立ったり、転職や就職に有利ということから、今や多くの人が挑戦しています。時間に余裕のできた主婦のかたでも、挑戦する人が増えているようです。これは生涯学習という観点からも、脳トレという観点からも、大変すばらしい風潮ではないでしょうか。インテリアコーディネーターとかアロマテラピーの資格、食関係の資格も女性に人気があるようです。美容師もそうですね。CADのような資格を取って、図面を書けるようになって、自宅でSOHO(ソーホー)をしたいという人もいるようです。
資格を独学で勝ち取るのは、限界があるのでは?という声もあるようです。それは、本文でも述べたように、誰も「勉強をしなさい」と言ってくれない中での挑戦だからです。そのため、どうしても自分のなかで甘い誘惑の声がささやかれます。資格の勉強法を考える前に、まずは、自己管理能力が大切になってくるわけです。
会社勤めをしながら資格試験を目指しているかたもいることでしょう。そういったかたは、仕事から帰宅してから勉強を開始し、深夜まで頑張っている人も多くいます。その場合、あまり睡眠時間を圧迫すると、今度は翌日の勉強の質に影響してしまうので要注意です。はじめは大したことないと思っていても、そのような無理は「累積」します。そしてあるとき、免疫力の低下から、風邪にかかったりして、勉強を中断せざるを得ないという事態に陥るのです。そのほか無理をしたがために、「ストレスが累積」し、モチベーションが急低下して学習から遠のく、という危険性もなきにしもあらずです。それでは、せっかく勉強を習慣化できても、もったいないですよね。
資格試験を自力で達成する場合は、時間に関する自己管理も大切ですが、無理は禁物です。健康管理やストレス管理も大切ということですね。ストレスをためると、海馬の能力が低下して、記憶力が下がるので、ストレスをかけないような工夫が大切になります。