勉強時間の効率

効率的な勉強時間をすごすためには?

勉強時間は効率的であってこそ、質の高い学習となり、その集積によって成績アップ、偏差値アップ、
そして最終的な試験の合格を勝ち取ることができます。

反対にいくら長時間の猛勉強をしても、それでは空回り。「やっているつもり」になるだけで、実際には何も身についていません。 効率的な「受験生の勉強方法」を考えるなら、時間の長さではなく、時間が短くてもいいので、いかに凝縮した学習にするかがポイントになります。

勉強時間を効率よくするためには、以下のポイントを心がけましょう。

  • 時間を短く区切る
  • 休憩を上手に活用する
  • 種類の異なる科目を交互に行う
  • 動きながらの学習を取り入れる

効率的な勉強時間をすごすことは、高校受験や大学センター試験はもちろん、資格取得の合格を目標にしている人にとっても大切な部分です。司法試験が控えている弁護士、行政書士、税理士、弁理士、一級建築士、不動産鑑定士、医師、司法書士、看護師、地方・国家公務員試験を目指している人など、試験を目指している人なら誰にでも役立つ内容を書いていきます。

勉強時間を短く区切る効果

勉強時間を効率よくしたいなら、長時間つづけて学習するのではなく適宜、区切っていくべきです。このことは誰でも経験で知っているはずです。1年という単位でみても、1か月、1週間という区切りがあるからこそ、常に新たな気持ちで進んでいくことができます。また1日というスパンでみても、睡眠によって区切られているからこそ、次の1日を新鮮な気持ちでスタートできます。

それと同じように1日の中においても、勉強時間を細かく区切れば、学習へのモチベーションを高いレベルで保ち続けていくことが可能になります。勉強をしていると、どうしても心身が疲れてくるので、パフォーマンスやモチベーションが低下しがちです。そのまま続けていては、どうしても集中力や思考力、記憶力などが下がってしまうことに。

そこで1時間や90分単位で勉強時間を区切ることによって、疲れを解消して、脳をリフレッシュさせることができます。脳を再起動できるわけですね。勉強→休憩→勉強というリズムをつくることによって、勉強効率を上げることが可能になるのです。

人間の集中力は、もっても90分が限界といわれています。大学の講義や試験時間なども、この前後の時間に設定されているのは、人間のもつ特性を考慮してのことです。ですから、だいたい60分くらいで1セットとして、休憩に入るといいと思います。

ただ試験時間は60分のことが多いので、普段から60分しか集中力を持続させていないと、本番でスタミナ切れしてしまう危険がある、と指摘する人もいます。その場合は、1セットを90分くらいにして「集中力のスタミナ」の養成をしたほうがいいかもしれませんね。

休憩を上手に取り入れよう!

3時間や5時間、あるいは7時間とか、まったく休まずに勉強する人がいたりします。でも、これでは勉強時間を効率よく過ごしているとはいえません。やはり体の筋肉が凝ってきますし、そのぶん血行不良になります。そうなると脳へも、あまり血液がいかなくなり、酸素不足や栄養不足になるかもしれません。

どんなにはかどっていても、60分から90分に一回は休憩を取る。それによって脳だけではなく体も再起動できます。

脳科学者によれば、脳はそう簡単には疲れないそうです。
頭が疲労していると思うのは錯覚で、じつは目や肩、腰などが疲れているのだとか。ですから脳のためというよりも、体のために1時間に1回くらいは休憩をはさみましょう。

休憩するときは、ただテレビを観たり食べたりするのでもいいですが、ストレッチや深呼吸がオススメ。ストレッチをして全身の筋肉を伸ばし、整体をすれば、血流が回復します。また勉強中はどうしても疲労から、呼吸が浅くなりがちなので、休憩時には深呼吸を何回かするとよいでしょう。勉強時間中であっても、深呼吸してもよいのです。

勉強効率が下がる原因の一つとして、目の疲れや眼精疲労もあります。
ですから適宜、休憩を取って目の体操をするといいでしょう。眉毛の上には目の疲れをとるツボがありますし、手の甲には合谷(ごうこく)というツボがあります。こめかみを押しもむのでもよいでしょう。

また強くまばたきをすれば、一気に目の血液循環が改善され、毛様体筋の緊張を取ることができます。近くばかりを見ていると、遠近調節を司る毛様体筋が緊張するので、遠くがぼやけてきます。これが近視の原因に。そのため前述した目の健康体操をしたり、窓の外を眺めると視力の低下を防ぐことができます。

種類の違う科目を組み合わせよう!

勉強時間を効率よくすごすには、つねに「新鮮さ」を意識しなければなりません。
1日の中で時間を細かく区切って勉強することもそうですし、休憩をはさむこともそうです。

それらの対策に加えて、勉強内容に関しても「新鮮さ」がでるように工夫しましょう。
人間、同じことを連続でしていると、脳が疲れてくるものです。先ほど、脳は滅多なことでは疲れないと書きましたが、「単調になること」は脳をぼんやりとさせます。眠くさせるのです。

たとえ1時間勉強して休憩をはさみ、また1時間勉強するというリズムにしても、毎回同じ教科ばかりだったら脳が疲れてきます。たとえば数学→休憩→数学などですね。どうしても時間がかかる場合は、例外的に1回の勉強を2時間にするなど、工夫してみるといいかもしれません。

脳に同じ情報が入ってくると、脳はそれに反応しなくなるという性質があります。そこで休憩を取ったら、前回とまったく別の科目をするべきです。数学をしたら、つぎは現代文や英語といった感じですね。

中学や高校、大学の授業、あるいは予備校の講義も、勉強時間だけではなく、科目の組み合わせに関しても、そのようになっているのではないでしょうか。脳科学をふまえてスケジュールが組まれているわけですね。独学や自宅で勉強するさいにも、この原理を取り入れましょう。

動きながら勉強すると効率がアップする

勉強時間を効率のよいものにするためには、ただ椅子にじっと座って机にかじりつくという方法は得策ではありません。

これも脳科学で分かっていることですが、人間は体を動かした方が頭が働きやすいのです。これには大脳辺縁系というところにある海馬という部分が関係しています。海馬は記憶をコントロールしたり、集中力に関係しているのですが、運動をするとアセチルコリンという神経伝達物質の生成が増加し、海馬からシータ波が発生します。そうすると記憶力や集中力が倍増するのです。これを「受験生の勉強方法」として取り入れないのはもったいなさすぎます。

体を動かすだけで、集中力や記憶力の指標である「シータ波」が発生するのですから、じっと動かないで教科書やテキストを黙読するのは、あまり効率的な勉強時間の過ごし方とはいえません。でも受験参考書などを読んでいるときは、文章に集中しているので、同時に体を動かすというのは難しいようにも思えます。

しかし複雑な動きをする必要はありません。立ち読みでもいいでしょうし、部屋のなかをゆっくり歩き回りながら読んでもいいのです。そうすることによってシータ波が発生して、学習の質を高めてくれます。そのほか貧乏ゆすりだっていいのです。エクセルをつかってタイピングしてもいいですし、漢字や英単語の書き取りも、手の運動を伴っています。

また音読も口や発声器官を動かしているので、勉強効率の向上に役立ちます。
視覚だけで文字を読む方法は、体の動きが少ないので、どうしても海馬が「退屈」してしまいます。人間といっても、もともとは「野生の動物」であったことを思い出してみる必要があります。「動物」なのです。

大脳が発達したのは、進化の過程でずっとあとのことです。ですから今でも野生の動物としての名残があるわけです。動けば記憶力や集中力、注意力、思考力などの脳力全般がアップする。この事実を毎日の受験勉強に応用すれば、質の高い学習を積み重ねていけます。それはやがて、高校受験や大学受験の合格、難関国家資格の取得という結果に結びついていくことでしょう。



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後書き

効率の良い勉強時間というと、どうしても平均時間が気になるものですが、周りは参考になりません。なぜなら人によって「集中力のスタミナ」が違いますし、基礎力や応用力なども異なるからです。自分自身の特性をよく理解して、それに合った無理のない学習計画を立てることが大事です。その上で試験でも通用するように、試験時間に合わせた勉強時間に慣れるとよいと思います。また試験はたいてい午前中から始まるので、夜型の人は早めに朝型に直して、リズムを戻した方がいいでしょう。昼ごろ起きだしていると、どうしても午後に脳が働きだすからです。
勉強時間を効率よくするのは、やはり時間を区切ることに尽きます。これは簿記1級や2級、FP(ファイナンシャルプランナー)3級、中小企業診断士、公認会計士、社労士(社会保険労務士)、ITパスポート、危険物取扱者などにもいえます。ビジネス実務法務検定3級の勉強時間とか、国税専門官、VBA、色彩検定、簿記財、の勉強時間を気にしている人もいます。
資格試験をやるうえでは、社会人をしながらという人が多いので、高校受験や大学センター試験、あるいは東大・京大・慶大の受験以上に、勉強時間の質を高めることが要求されるといえます。そのほか宅建やMOS、土地家屋調査士、証券外務員一種、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験(AP)、電気工事士、通関士、マンション管理士、消防設備士、電験三種、教員採用試験、地方上級、簿記検定、インテリアコーディネーターなどなど、数え上げればきりがありません。星の数ほどありますよね。
一浪や二浪している浪人生は、時間があるために、かえってだらだらとしてしまい、勉強がはかどらない、という人がいます。その点、仕事をしながら勉強するという二足のわらじを履いている人は、時間が限られているからこそ、その分、海馬からシータ波が発生して、集中力が高まるんだとプラスにとらえてはいかがでしょうか。事実、本文でも解説してきたように、時間を区切ったほうが勉強時間の効率は格段にアップします。脳科学的に、そのように分かっているのです。
ただ注意点としては、社会人の人が帰宅してから資格試験の勉強をはじめると、どんどん白熱してしまい、睡眠を削りがちになるということです。そうなると寝不足になって、せっかく勉強したことが記憶に根付かなくなることがあります。これだけは避けなければなりません。こうなってしまうと帰宅後の学習効率はどんどん低下してしまい、悪循環に入ってしまいます。ですから、どんなに気分がのってきてもわからない過去問があったとしても、寝る時間は一定にして、いつも同じ時間に就寝することです。これも時間を区切ることにつながります。学習時間は夜中の1時までと決めれば、なんとしてもその時間までやってしまということになり、集中力や記憶力がアップしないでしょうか?限りがあるからこそ、頑張ろうと思うのは人情です。就寝時間を決めることで、十分な睡眠も確保できますし、集中力もさらにアップするというわけです。