勉強のやる気を出す方法

勉強のやる気を出すには、どうする?

どうしても勉強のやる気が出ない・・・小学生であれ中学生や高校生であれ、モチベーションが維持できないことはよくあります。また資格試験の合格を目指している社会人のかたでも、仕事から帰ってきてビールを飲んでゆっくりしたいとき、どうしても学習意欲がわかない時があるものです。

365日1日も休まず、毎日勉強・・・これでは煮詰まってしまうので、たしかに休日や祭日くらいはゆっくりすべきでしょう。しかし、普段から、あまり勉強のやる気がしないという場合は、どうしたらいいのでしょうか?勉強のやる気を出す方法のコツは、大きく言うと2つに分けられます。

  1. 習慣化の太いパイプを脳内につくる
  2. すばやく作業を開始して、作業興奮の原理を活用する

まずは学習を習慣化して、それを当たり前の生活習慣にすることです。
次の段階として毎回、自分の弱さに打ち勝ち、第一歩を踏み出すことです。これしかありません。

勉強を習慣にすれば、体が自然に動き出す

勉強のやる気を出す方法の第一は、まず、勉強を習慣にすることです。
「勉強のやる気が出ないで悩んでるのに、どうやって習慣にするの?」という声が聞こえてきそうですが、その方法は後述します。

とにかく脳内に、学習をするための「太い神経回路」をつくってしまえば、あとはそこに黙っていても電気信号が流れるようになります。経験があるのではないでしょうか?何かを毎日やる習慣があると、それをしないと何だか落ち着かない気分になってくる。それを解消するために、どうしてもやらざるを得なくなる。あたかも覚せい剤のような感じがしますが、この心理効果を受験勉強や家庭学習に応用するのです。

脳科学の知見によれば、脳内に習慣化の太いパイプが完成するまでには、約1か月かかるといわれています。1か月辛抱して、毎日つづければ、あとは楽できるのです。たしかに1か月間は大変でしょうが、後述する心理戦術を使えば、難なく乗り越えられるはずです。

習慣化するコツは、同じ時間帯に、いつも同じことをすることです。
たとえば午前中は英語を勉強すると決めたら、毎日そうするのです。昨日は英語だったけど、今日は数学・・・これではいけません。時間帯によって学習する科目を決めることが大切です。

とにかく勉強のやる気を引き出すためには、まずは1か月間、1日も欠かさず持続する・・・これを覚えておいてください。

習慣化できても、油断は大敵

やる気が出ないときは、だれしもあるものです。
前項では、習慣にすることができれば、しぜんとやる気がわいてくると述べました。しかし油断は禁物です。

習慣化できたからといって、黙っていても毎日の受験勉強が進むわけではありません。どうしても、取り掛かるきっかけが必要になります。

日常生活のなかには、魅力的な誘惑があふれています。
つねに、そういった誘惑はあなたに語りかけてくるものです。「こっちのほうが面白いよ」と。

たとえば面白いゲーム。楽しそうなテレビ番組やドラマ。本棚に並んでいる趣味の漫画。外に出かければ、カラオケやビリヤード、DVDレンタル、漫画喫茶、インターネットカフェ、映画館などなど。

いくら習慣化によって、脳内に太い神経回路網が完成したからといって、それだけではまだ不十分です。その土台の上に立って、「その都度」自分に勝っていく必要があります。誘惑を追いのけるというか、
一歩踏み出すということです。

夜の9時から資格試験の勉強をすると決めたとします。
でもテレビで、面白いドラマがやっている。そうなると、いくら習慣化していても、ドラマが観たくなってきます。この誘惑を追いのけて学習のほうに進むにはどうしたらいいのでしょうか?それは、とにかく受験参考書や教科書を手に取ってしまう、という戦略です。

いきなり作業を始める効果

勉強のやる気を出す方法の2つ目は、いきなり作業を始めることです。
これを心理学用語で、作業興奮の原理といいます。かんたんにいうと、作業をはじめてしまえば、気持ちが高揚してきて楽しくなってくるというもの。

はじめは抵抗があったものでも、実際にはじめてみると意外に面白い。気づいたら、のめり込んでいた・・・そんな経験はないでしょうか?つまり人は、やる気が出てから行動するのではないわけですね。「とりあえず行動してみる」からやる気が出てくる。人間とはそのような生き物らしいです。

もちろん、その対象のものが好きであれば、このような戦略は必要ないでしょう。
その場合は、やる気があるから行動するという図式になります。しかし勉強など、「労作業」を伴うものに関しては、初めの第一歩が大変なのです。疲労を伴うものは、ちょっとした決断が必要なのです。

でも多くの人は、山の麓で逡巡します。うろうろするわけです。
そのような状態で1時間とか2時間、ふもとをうろうろしているよりは、いっそのこと登ってしまおう!というわけです。何もしないで気をもんでいるだけでは、不安が増大するだけで、かえって辛いものです。思い切って始めたほうが、ストレスも解消します。

とりあえず勉強を開始してしまうためには、いつも手の届く範囲に参考書やテキストを置いておくことです。たとえ魅力的なドラマのほうになびいてしまったとしても、CMのときにパッとテキストを手に取り、適当な箇所を読んでみる。そうすれば、そっちのほうに意識が向くようになり、CMの後のドラマよりも勉強内容のほうが魅力的に感じ、そのあとテレビを消すことができます。

勉強のやる気を出すためには、はじめから律儀に読もうと思わずに、適当な箇所を適当に読んでみることです。図やイラスト、写真をなんとなく眺めるだけでもよいのです。

やる気のスイッチは2度入れる

人間は、ともすれば辛いものから避けようと考える弱い部分があります。
作業興奮の原理を利用して、一度は受験勉強を開始することに成功したものの、やっていることは得意科目ばかり、なんてこともあります。

そのようにして苦手科目を避け続け、けっきょくは好きな科目しか勉強しないで終わった、なんてこともあります。これでは、いつまでたっても勉強にたいする苦手意識は改善されません。

もちろん得意分野だけを学習していても、「特恵効果」や「学習の転移」の原理によって、苦手教科の成績も多少は上がることが期待できます。しかし苦手科目から逃げ続けていると、自分にストレスがたまります。このような状態が毎日つづくと、ますますストレスがつのるばかりです。勉強を頑張っているはずなのに、心の奥で、どこか不安がのぞけずに苦手意識が増大していくばかりとなります。

ですから、やる気のスイッチをもう一度入れる必要が出てきます。
始めに入れたスイッチは、周囲の誘惑を排して、勉強に向かうためのもの。そのあとも、得意科目にばかり目を向ける気持ちを排して、苦手科目に向かうためにスイッチを入れるわけです。

このときも、とりあえず苦手教科のテキストをパッと手に取ることがポイントになります。
最初から律儀に読もうなんて考えたらダメです。適当な箇所を開いて、目に入った文章を読んでみるのです。声に出して音読したっていいのです。英語ならヒアリングから入るという手もあります。

勉強を開始するときは、できるだけ敷居を低くするために得意科目から入ります。そして、だんだんと脳がヒートアップしてきたら、やる気のスイッチをもう一度入れて、苦手科目に挑戦していくわけですね。

以上、勉強のやる気を出す方法は、毎日の習慣化と、とりあえず作業を始めてみる・・・この2つが大切になるということでした。最初の1か月間は、作業興奮の原理を活用して、がんばって続けてみてください。その後も、もちろん「とりあえずやってみる」という行動は必須です。そして「やる気のスイッチは2度入れる」・・・これを忘れないようにしましょう。



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後書き

どうしても中学や高校の入試、大学受験のやる気が出ないという悩みを持っている人は多いものです。ふだんの自宅学習(宿題など)や、学校の予習・復習ですらやる気がでないのに、ましてや受験など大変すぎて、モチベーションが続かないというわけです。その場合は、なんのために自分は第一志望校に行くのかを明確にするといいかもしれません。たとえば将来いい会社に入るため、大学で研究したいことがあるから、遊びたいから・・・なんでもいいと思います。そのように楽しいことや、やりたいことがあれば、モチベーションは維持できるものです。
小学生の子供でも勉強のやる気がでないということがあり、親御さんは悩んでいたりします。その場合は勉強部屋を与えたり、学習机をプレゼントするといいかもしれません。あるいは、ほめることも有効です。ただ中学生以上になると、だんだん親もまわりも、ほめてくれることが少なくなります。そのためネットでは多くの学生が、勉強のやる気が出る画像やイラスト、名言、格言、 言葉、詩、文章、スマホのアプリなどを探すわけです。音楽の曲やBGM、歌などもそうですね。
でも人から励まされなくても、自分自身を励ます方法もあります。それは達成感です。達成できそうなその日のノルマを決め、それを必ず達成します。すると脳が喜び、ドーパミンが分泌されます。A10神経が活性化するのです。これが報酬となり、自分への最高の「褒め言葉」となります。独学で学習している人は、このように達成感を得られるようなスケジュールを組むことも有効です。また勉強のあとにご褒美を自分に上げるようにすれば、それも勉強のやる気につながります。
以上述べてきたことは、仕事においても役立ちます。社会人のかたは、はじめは行くのが嫌でも、会社に行ってみれば気分が乗ってきた・・・なんてことは毎日経験していることでしょう。